ツギタビ

次の旅はどこに行こうかな。これまでの旅の記憶とこれからの旅の記録。

「wifiは借りる必要なし」と決めたドイツ鉄道でのアクシデント

http://www.hotel-minerva.it/img/wifi-logo-433x244.jpg

皆さんはwifiを借りる派ですか?借りない派ですか?

wifiを借りる理由としては、SNSやLINEが繋がっていないと我慢できないとか、地図や翻訳ソフトがないと不安だからといったものがあると思うのです。

でもそれ以外に、なんとなく安心だからとか、いつもの癖で借りているという人も結構いるのではないかなと思います。

 

 ちなみに私は、SNSやLINEにそんなにまめに反応する方では無いので、1日1回どこかでフリーwifiがあれば、そこでまとめてチェックすればいいかな〜というタイプです。なのでwifiは借りない派なのです。

 

こんな私ですが、今までに一度だけwifiを借りて旅行したことがあります。それまでは、「本当は借りた方がいいけど、お金もかかるしなー」という気持ちもどこかにあったのですが、その時の体験によって、「正真正銘のwifiを借りない派」になってしまったのです。

 

今日は、その時の思い出にお付き合いいただきたいと思います。

 

wifiを借りようと決めたのは、3年前の夏の旅行、ベルリンからミュンヘンまで、ユールイルパスを使いながらドイツの鉄道を南北に横断する旅でした。おおよそのタイムスケジュールは決めていたものの、予定の変更やアクシデントに備えて、どこでも繋がるwifiがやっぱりあった方が安心だろうということで、借りることにしたのです。

 

ベルリンは建築や現代アート見物が目的だったので、それほどwifiの出番は無く、翌日からの鉄道の旅に向けてスタンバイしていました。というか、町歩きの間は忙しくて、スマホを見る暇がなかったというのもありましたが。

f:id:zoochan:20170531230511j:plain

 

f:id:zoochan:20170531231335j:plain

 

 でも翌日からは長い列車の旅が始まります。いくら友達が一緒だとはいえ、ずっと話しているわけでもないので、次の観光地の下調べをしたり、LINEの返信をしたりできるかも、と期待していたのです。

 

f:id:zoochan:20170531230629j:plain

 

ところがベルリンを離れるにしたがって、だんだんwifiが繋がらなくなってしまったのです。ヨーロッパの列車はずっと田舎を走るので、電波が届かないということ?

大きな駅付近では電波が繋がるけど、駅を離れるとまた繋がらなくなってしまいます。

 

こういう時は諦めが肝心。まぁ無くて困るということもないし・・・

 

って、来てしまったのです。困ることが!

 

その日の旅程はベルリン〜ヴェルツブルグ(コインロッカーにトランクを預け)〜ライン川下り〜ヴェルツブルグ〜フランクフルトというものでした。

 

f:id:zoochan:20170531231031j:plain

 

 

f:id:zoochan:20170531230859j:plain

 

お天気にも恵まれ、思いの外盛り上がったライン川下りを終え、あとはフランクフルトのホテルに向かうだけという時でした。

ヴェルツブルグでも嫌な予感はあったんです。列車はあちこちで遅延していて、おまけにドイツの鉄道のプラットホームは1番線や2番線といった番号だけではなく、1a番線や1b番線というのもあって、電光掲示板の列車が、目の前の列車なのかどうかも分かりにくかったのです。

 

どうにか遅延していた予定の列車に乗り込んだ・・・

はずだったのです。

 切符の検札のお姉さんに聞くまでは。

 

「これってフランクフルトに行きますよね」

「ノ〜〜〜」映画のワンシーンのように申し訳無さそうな声でした。

 

その人が言うには、次の駅で降りて取りあえず戻れ?的な?

もう次の駅が近いので、早口で乗り換えを説明してくれますが、そんな難易度の高い英語を理解する語学力は持ち合わせていません。理解度10パーセントのまま、取りあえず列車を降りました。

 

シーーン。

 

ここはどこ?誰もいないホームにおばさん2人。駅舎も改札もありません。無人の小屋がホームの端にポツンとあるだけ。覗きこんでも中は薄暗くてよく見えません。

 

f:id:zoochan:20170531231734j:plain

 

こんな時にこそwifiの出番です。駅名を入力すれば、フランクフルトまでのルートが分かるはず!

 

クルクルクルクル・・・・・

お察しの通りです。まったく役に立たないwifi。

「お前の出番だぞ!」

「ここで汚名挽回だ!」届かない願い。

 

あてもなく近隣をふらふら歩き回りますが、数キロ先の博物館の看板があるだけ。

とりあえず逆方向の列車に乗りたいけれど、列車が来ない。

 

繋がらないwifiに望みを託すこと30分以上。次列車が来たらとりあえず乗ると決めた時、

 

まさかのあの小屋に人の気配が。

今来たの?実は中にいたの?

真偽はわかりませんが、メシアの登場です。

 

そこは駅舎だったのかどうかも未だわかりませんが、ネットでフランクフルトまでのルートを調べてくれて教えてくれました。

もちろん今度はちゃんと紙に書いてもらいました。

 

かなりの遠回りになりましたが、その日はフランクフルトのホテルに無事泊まることができました。

 

この後もwifiの出番はほとんどなく、私の初wifiの旅は終わったのでした。

 

この出来事以来、私の旅行からwifiの選択肢は消えました。

今はオフラインでも地図が使える

「maps me」や「Google翻訳」があるので、あまりwifiの必要性を感じていないのというも事実です。

 

もし習慣でwifiを使っている人がいたら、本当に必要かどうかを見直してみても良いかも知れません。浮いたレンタル料で、自分へのお土産を1つ余計に買えるかもしれませんよ。

 

 

 ランキングに参加中です。「ポチッ」をいただけるとうれしいです。  

にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へ
にほんブログ村